会社の状態を知ることができる「経常利益」とは? SPPOニュースレターVol.103
3月を決算期と定めている会社では、
そろそろ社内で「貸借対照表」や「損益計算書」などの言葉が飛び出す頃でしょうか。
今回は「損益計算書」の中でも、
特に「経常利益」について考えてみましょう。

「経常」という言葉の意味は、つねに一定の状態でつづくこと。
つまり、「経常利益」というのは、
臨時的で一過性の強い特別損益等を除いた、本業での利益ということになります。
経常利益を計算するためには、3つの要素が必要です。
まず、売り上げから、商品原価や営業活動に関する費用を差し引いた「営業利益」。
そして、本業以外の財務活動等による収益である「営業外収益」。
具体的には、受取利息や配当金、雑収入等が含まれます。
最後に、本業以外の財務活動等で発生する費用「営業外費用」。
これには、支払利息や手数料、為替差損等が含まれます。
これらを用い、<営業利益+営業外収益-営業外費用=経常利益>。
このように経常利益を求めることができます。
ちなみに、この経常利益から、臨時的・突発的な「特別収益」や「特別損失」を増減し、
さらに税金の支払い分を差し引いて算出された利益を、純利益といいます。
こうしてみると、最終的な利益、つまり純利益が最重要に見えますが、
純利益には例外的な損益が含まれていることから
企業の業績を判断するための指標としては相応しくありません。

例えば、経常利益は赤字でも純利益が黒字である場合、最終的にはプラス収支ですが、
その年に突発的に入った仕事での収益が良かっただけの話であり、
事業全体としては収益が悪化しているということになります。
逆に、経常利益が黒字で、純利益が赤字だった場合は、
一時的に損失が出ただけと考えることができるため、そこまでの不安は持たずに済むでしょう。
つまり、本業の利益である経常利益を見ることで、
企業の正常な収益力を図ることが可能となるのです。
では、経常利益を上げるためには、どうしたら良いでしょうか?
簡単です、本業の収益を上げれば良いのです!
では、本業の収益を上げるためには……?
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